こんにちは!
今回は、私自身の経験をもとに「変動保険」の意外な落とし穴についてお話ししたいと思います。固定費削減を目指して行動している中で、気づいたことがありました。それは「変動保険」の手数料が想像以上に高いということです。
家計の見直しを進める中で、固定費の中で大きな割合を占める保険料に注目しました。保険の見直しを通じてより良い家計管理を目指していたところ、私がかつて契約した変動保険が「資産形成の一環」としての役割を果たしていないどころか、むしろ家計に負担をかけていたことに気づいたのです。その理由を深掘りしてみると、手数料の高さに問題があることが明らかになりました。
変動保険の落とし穴
変動保険とは?
まず、「変動保険」とは何かについて簡単に説明します。変動保険は、運用実績によって将来の保険金や解約返戻金の金額が変動する生命保険です。契約者が支払う保険料の一部は、投資信託などの運用商品に投資され、運用の成果によって保険金額が増減する仕組みになっています。
変動保険は一見すると「保険と投資が一体化した魅力的な商品」のように見えます。運用成果が良ければ、将来的には大きなリターンが期待できるというメリットがあり、私もその言葉に惹かれて契約しました。将来の備えをしながら資産を増やせるという考え方は、とても魅力的に感じられたのです。
しかし、実際に契約して数年経過した今、私はこの「変動保険」の現実に直面しています。その現実とは、手数料が想像以上に高く、期待したリターンが得られないどころか、コストで資産が減っている状況だったのです。
手数料の仕組みとその影響
変動保険にかかる手数料は非常に複雑で、契約時にはその内訳が十分に理解されないことが多いです。私自身も契約する際には「資産が増える可能性があるなら」と考えて、あまり深く手数料のことを考えていませんでした。しかし、以下の手数料が積み重なり、実際の資産形成に大きな影響を与えていました。
- 運用管理手数料
変動保険は保険会社が契約者の保険料を運用し、その成果に応じて解約返戻金や保険金が変動する仕組みです。そのため、保険会社に対する運用管理手数料が発生します。この手数料は保険会社の運用コストとして徴収されるもので、金額は年間で運用資産の1%から2%にもなることがあります。 手数料率は一見低く見えますが、長期的な運用においては複利効果を減殺する要因になります。例えば、年間で1%の手数料がかかると、30年間で得られる資産額は大幅に目減りします。 - 死亡保障など保険部分の費用
変動保険には、運用部分とは別に「保障」としての機能も備わっています。この保障部分に充てられる費用も、毎月保険料から差し引かれる形になっています。実質的に、資産運用に回される金額は減少し、運用のリターンを大きく減少させる要因となります。
実際の損益シミュレーション
契約後、5年間の損益を見直してみた結果、以下のようなことが分かりました。
- 支払った保険料総額:100万円
- 運用益込みの解約返戻金:85万円
なんと、手数料やペナルティの影響で15%も目減りしていたのです。期待していた「運用による資産増加」はまったく得られず、逆に元本割れの状態になってしまいました。
これが私の最初の「変動保険の現実」でした。特に解約控除によるペナルティが大きく、解約を躊躇させる要因にもなりました。このまま契約を継続すれば将来的に増える可能性があるという保険会社の説明もありましたが、高額な手数料の存在を考えると、持ち続けるリスクが大きいと判断しました。
保険は保険、投資は投資
この経験を通じて、私は「保険は保険、投資は投資」という考え方に大きく方向転換しました。具体的には次のように見直しを図りました。
- 保険は掛け捨て型に限定
必要最低限の保障を持つために、掛け捨て型の保険に絞ることにしました。具体的には、自動車保険、火災保険、そして子どもがいることから最低限の死亡保険を選びました。掛け捨て型保険は非常にシンプルで、保障に対するコストを明確に把握できますし、資産運用のためのコストがかからないため安心です。 - 投資は手数料の低いインデックスファンドに集中
投資は「保険商品を利用しない」形で行うことに決めました。具体的には、手数料が低く、透明性のあるインデックスファンドを中心に運用することにしました。インデックスファンドは信託報酬が0.1%から0.2%程度であり、変動保険のような高額な手数料を払わなくて済むため、長期的な資産形成に非常に有利です。 - リスク管理の重要性を再認識
保険はあくまで「リスクヘッジ」の手段であり、資産を増やす手段ではないということを改めて認識しました。保険会社が提供する投資型商品は、運用の専門家に任せているように見えて、その実態は高額な手数料を支払う契約者が多くのリスクを負う形になっていることに気づきました。
変動保険の選択がもたらす心理的な影響
変動保険を契約したことで、家計管理に対する心理的な負担も大きくなりました。「保険料を払い続けて資産が増えるだろう」という期待があったものの、実際には思ったように増えない現実に直面すると、そのまま続けるべきか、解約するべきかという悩みがつきまといました。
また、解約時に発生するペナルティが大きいため、「早く解約したほうがいいのではないか」と思いつつも、実際に解約する決断が難しかったです。これにより、保険という本来リスクを減らすための手段が逆に「心理的な負担」を増やすものになってしまったのです。
まとめ
変動保険は一見、資産形成と保障を兼ね備えた便利な商品に見えますが、手数料の高さや解約時のペナルティなど、契約者にとって不利な要素が多く含まれています。私の経験を通じて、保険と投資は分けて考えることの重要性を強く感じました。
固定費削減や資産形成を目指す上で、変動保険のように複雑な手数料体系を持つ商品は、自分自身の目的に合ったものかどうかを冷静に見極める必要があります。保険はリスクをカバーするためのものであり、資産を増やす手段としては本質的に異なる目的を持っています。
これからも家計管理の改善に向けて、固定費削減や効果的な投資について発信していきたいと思います。皆さんもご自身の保険や投資について見直すきっかけになれば嬉しいです。
- 変動保険の仕組み:運用実績によって保険金や解約返戻金が変動するが、手数料が高額で資産形成には不向き。
- 手数料の影響:運用管理手数料、保険部分の費用、解約時の代理店手数料が複雑で、資産を大きく圧迫。
- 損益の実態:5年間で保険料100万円を支払い、解約返戻金が85万円と15%の元本割れに。
- 保険と投資の見直し:保険は掛け捨て型、投資はインデックスファンドに集中することで家計を改善。
- 教訓:保険はリスクヘッジ、投資は資産形成と割り切り、それぞれの目的を明確にすることが重要。
おまけトーク
「ネット証券の口座開設って面倒だなぁ…」
「NISAって何?🤔」
って思ってる方には、変動保険って一見便利に感じるかもしれません✨。
確かに手間を省けるメリットはあるけど、実際は手数料が高くて資産形成には不向き💸。
怠け者こそ、シンプルで手数料の低い選択が一番!🧐📉
んじゃ、またねー!