インデックス投資を始めようと思ったとき、多くの人が迷うのが「どのファンドを選べばいいか?」ということ。その中でも、オールカントリーという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
オールカントリーは、全世界の株式に投資するインデックスファンドの一種です。「全世界株式」とも呼ばれるこのファンドは、先進国から新興国まで幅広い地域の企業に投資することで、分散投資の効果を最大限に活かせるのが特徴です。これにより、リスクを抑えながら長期的なリターンを期待できるのです。また、オールカントリーに投資することで、世界の株だけでなく、ドルやユーロといった異なる通貨を間接的に保有していることにもなり、通貨分散の効果も得られます。自動的に中身が入れ替わる仕組みで、どの企業や国の株がどれだけ含まれるかはファンドが自動で調整してくれるため、自分で細かく管理する必要がありません。
オルカンの魅力!!
オールカントリーのメリット
リスク分散
オールカントリーは世界中の株式に投資するため、特定の国や地域に依存するリスクを抑えられます。例えば、日本株だけやアメリカ株だけに投資する場合、その国の経済状況に大きく影響されますが、オールカントリーならリスクが分散されて安心感があります。
手軽な国際分散投資
世界各国の企業に投資しようとする場合、自分で個別に買うのは非常に手間がかかります。しかし、オールカントリーに投資することで、たった1本のファンドで世界中に投資できるため、管理がとても簡単です。
長期の成長を期待できる
過去のデータから見ても、世界全体の株式市場は長期的には成長を続けてきました。1987年には日本の株式市場の時価総額が米国を上回り、1989年には世界全体の約49%を占めるまでに成長しましたが、その後のバブル崩壊によりシェアは大きく減少しました。一方で、米国の株式市場は成長を続け、現在では世界全体の時価総額の約60%を占めています。このように世界経済は常に変化していますが、オールカントリーはその成長に乗るためのファンドであり、将来的な資産形成に最適です。
Summary Edition: Credit Suisse Global Investment Returns Yearbook 2018 P.8 Figure 2より引用
また、私がオールカントリーを選択した理由の一つは、世界は常に変化しており、20〜40年後の未来を正確に予測することは誰にもできないからです。そのため、S&P500といった特定の地域に偏る投資ではなく、世界全体に分散投資できるオールカントリーを選びました。
ファンドの自動調整について
オールカントリーのインデックスファンドには、投資先の自動調整という便利な仕組みがあります。ファンド内の株式は世界の経済状況に応じて自動的に組み替えられるため、投資家がどの企業や国の株をどれくらい持つべきかを自分で判断する必要がありません。ファンドが代わりにその役割を果たし、最適なバランスに保ち続けてくれるのです。
この仕組みを例えるなら、「世界中の食材を使った料理を提供するビュッフェレストラン」のようなものです。ビュッフェの料理は、季節や市場の状況に合わせて変わり、常に新鮮で多様な料理が提供されます。お客様はただビュッフェに行くだけで、世界中の食材をバランスよく楽しむことができます。それと同じように、オールカントリーのファンドは世界の経済状況に応じて最適な投資先を自動的に選び、私たちはその恩恵を受けるだけで済むのです。
例えば、ある国の経済が低迷し、その国の株式の価値が下がった場合でも、ビュッフェのシェフがメニューを変えるように、ファンドはその影響を考慮してポートフォリオを調整します。そのため、世界中のさまざまな企業に分散して投資することができ、リスクを抑えた安定した運用が可能になります。
自動的な調整機能があるおかげで、私たち投資家は時間をかけて市場を調査したり、投資のポートフォリオを変更したりする手間を省くことができます。これにより、手軽に長期の資産形成を進めることができるのがオールカントリーの魅力です。
投資信託の積み立てとオールカントリー
オールカントリーを使った積み立て投資は、時間を味方にすることができます。毎月決まった金額をコツコツと投資することで、価格が高いときも安いときも平均的に買い付けることができ、価格変動のリスクを抑えられる「ドルコスト平均法」の効果が得られます。
私自身もオールカントリーを選んで積み立て投資を続けていますが、何より手軽で放置できるのが良い点です。仕事や子育てで忙しい中でも、マーケットを毎日チェックする必要がないのは助かります。
注意点
オールカントリーに投資する上で、私たちがコントロールできるのは入金額までであり、リターンはコントロールできません。そのため、日々の市場変動に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で資産形成を目指すことが重要です。
もちろん、オールカントリーにもデメリットがあります。例えば、世界全体に投資するため、新興国のリスクや為替リスクも抱えることになります。また、全世界株式が成長しない場合にはリターンも低くなる可能性があります。
ですが、それでも世界中に分散投資できる安心感は大きく、長期的な視点で見れば魅力的な選択肢であることは間違いありません。
最後に
インデックス投資のオールカントリーは、長期で資産形成をしたい人にとって非常に有力な選択肢です。私たちが全世界の成長に乗りながら、手間をかけずに資産を増やす方法として、ぜひ検討してみてください。
世界中の企業に投資することにより、特定の国や地域の経済状況に左右されにくく、長期的な視野で安定的な資産形成を目指すことが可能です。また、入金額を自分でコントロールすることで、安心して投資を続けることができ、経済の成長に伴って資産を増やしていくことが期待できます。
投資を始める際には、将来の不確実性や市場の変動に対して柔軟な考え方を持つことが大切です。全世界への分散投資でリスクを最小限に抑えながら、じっくりと資産を育てていきましょう。
もし「投資を始めたいけど何から手を付けていいか分からない」と悩んでいるなら、まずは少額からでもオールカントリーに積み立てを始めてみるのがおすすめです。最初は不安かもしれませんが、始めてしまえばあとは続けるだけ。時間を味方にして、あなたの未来のために資産形成を始めましょう。
- 全世界株式に分散投資できるオールカントリーは、リスクを抑えながら長期成長を期待できるインデックスファンドです。
- 先進国から新興国まで幅広く投資でき、通貨分散効果も得られます。
- 自動調整機能により、投資先の管理が不要で手軽に運用可能です。
- ドルコスト平均法で積み立てることで、価格変動リスクを軽減できます。
- 初心者でも少額から始められ、長期的な資産形成に最適です。
おまけトーク
ちなみに、当初はオルカン🌍とS&P500🇺🇸でめっちゃ迷ってました!
優柔不断な性格が出て、結局両方に積立投資してたんですよね😅💦。
でも、色々調べたり考えたりして、最終的にはオルカン1本に絞りました✂️✨。
やっぱり、全世界に分散できる安心感が大きかったです💪😊!
んじゃ、またねー!