住宅ローンを選ぶ際、私たちは変動金利を選択しました。当時の低金利は非常に魅力的で、総支払額を抑えられる可能性に期待しての決断でした。しかし、最近の金利上昇を受け、不安が日に日に募っています。本記事では、その背景と私たちが実践している対策についてお伝えします。
変動金利を選択した理由
フラット35(固定金利)の審査に落ちたため、やむを得ず変動金利を選びました。当時、変動金利はどの銀行も非常に低く魅力的でした。その中で、地銀2つと住信SBIネット銀行の3つの銀行に審査を申し込み、全て通過しました。最終的には、最も金利が安かった住信SBIネット銀行を選択しました。
- 初期金利の低さ:固定金利よりもはるかに低い金利でスタートできる。
- 柔軟な計画:短期的に返済を終えることで、低金利のメリットを最大限に活用できると考えました。
当時は金利上昇のリスクについて十分に考えず、今となってはその決断が甘かったのではないかと反省することもあります。
金利上昇の影響と不安
日銀の利上げによって変動金利が上昇しています。さらに、今後も金利が上昇する可能性が高いとされています。この影響で、住宅ローンから金利が引き上げられ、0.15%の上昇が決定しました。このような金利上昇が家計に与える影響は非常に大きく、不安が募る日々です。
- 返済額の増加:金利が上がることで返済額が増え、総返済額も大幅に増加する。
- 生活費への圧迫:月々返済額の増加により、貯蓄や他の生活費に回せるお金が減少します。
こうした状況を考えると、金利が低いうちにどれだけ早く返済を進めるかが重要になります。
繰り上げ返済でできる対策
金利上昇に対応するために、現実的に私たちができる対策は「繰り上げ返済」のみです。
繰り上げ返済のメリット
- 総返済額の軽減:元金を減らすことで、金利負担を大幅に軽減できます。
- 返済期間の短縮:早めに返済を終えることで、金利上昇リスクにさらされる期間を減らせます。
私たちの取り組み
私たちは、繰り上げ返済のタイミングを慎重に考えています。現在は子育てに多くの費用がかかるため、子育てが終わるまでは繰り上げ返済を行わない予定です。しかし、月々の住宅ローンの支払いが一定以上になった場合には、繰り上げ返済を行うことを決めています。
また、金利がどこまで上昇するか分からないため、金利動向には常に目を光らせています。繰り上げ返済を実行する際は、住宅ローンシミュレーションを活用して、どの程度の返済が可能かを計算した上で、計画的に進める予定です。
具体例
新築住宅の住宅ローンの平均借入額は、注文住宅で約3,772万円とされています。例えば、当初の金利が0.5%だった場合、月々の返済額は97,915円です。これが5年後に金利1%に上昇した場合、月々の返済額は105,262円となり、10万円を超える支払いが必要になります。
このような状況では、230万円の繰り上げ返済(返済額軽減型)を行うことで、月々の返済額を97,865円に抑えることができます。ボーナスや貯蓄を活用して元金を減らすことで、月々の支払い負担を軽減し、家計の安定を図ることが重要です。
新しく住宅ローンを契約される人へ
これから住宅ローンを契約される方には、以下のポイントをお伝えしたいと思います。
- 返済額を手取りの30%以内に抑える:私たちはこのルールを守ることで、金利が上昇しても家計に大きな負担を感じることなく生活を維持しています。
- ボーナス払いを避ける:収入に変動があった際でも、返済が滞るリスクを減らせます。
- ローン以外の出費に備える:住宅ローン以外にも、固定資産税や定期的なメンテナンス費用が発生します。これらを考慮に入れた計画を立てることが重要です。
私たち夫婦は、妻の収入が少ない状態を想定し、手取り収入が減少した場合でも30%以内に収まるよう計画を立てました。具体的には、2人目の出産後の育児休暇や育休明けで時短勤務となる状況を見据えた計算を行っています。この余白を設けた決断が、生活の安定に大きく寄与しています。
今後の課題と意識
金利上昇は私たち個人ではコントロールできませんが、対策を講じることで不安を軽減できます。
- 経済動向の確認:金利の変化を常に注意深く観察し、必要に応じて計画を調整します。具体的には、金利上昇時のシミュレーションを行い、家計に与える影響を最小限に抑えるための準備を進めます。
- リスク対策の強化:予想外の事態に備え、繰り上げ返済用の貯蓄を着実に増やしています。これにより、家計への負担を軽減し、将来的な安心感を確保しています。
不安を完全になくすことは難しいですが、今できることを一つずつ実行することで、将来のリスクを最小限に抑えたいと考えています。
まとめ
変動金利を選んだ私たちにとって、金利上昇は避けられない不安要素です。しかし、私たちは手取り収入の30%以内に返済を抑える計画を立て、繰り上げ返済を中心とした具体的な対策を実行することで、この不安に立ち向かっています。また、ボーナス払いを選択しなかったことで、収入に変動があった場合でも家計を安定させる仕組みを構築しています。こうした努力が、将来のリスク軽減に役立つと信じています。
金利の変動は予測できませんが、日々の努力で少しでもリスクを軽減することが大切です。同じように変動金利を選んだ方にとって、この経験が参考になれば幸いです。
おまけトーク
住宅ローンの支払いを小さく設定してても、やっぱり金利上昇ってストレスになりますね😅
自分たちはリスクに強いと思ってたけど、実際は思ったよりリスク許容度が低いのかもって感じてます。
でも、借りる時にちゃんと余白を作っておいたおかげで、今は何とかやれてるかなって思います✨
余裕を持った計画、大事ですね!
んじゃ、またねー!