保険は私たちに安心感を与えてくれる存在ですが、どの保険が本当に必要なのか見極めるのは難しいことです。家族や生活環境が変わるたびに保険も見直すべきですが、解約の判断はいつも悩ましいものです。今回は、私自身が保険の解約を考えた経験をもとに、「この保険、解約してもいいですか?」という問いに向き合い、その判断基準についてお話しします。
保険が与える安心感の正体
安心感を買うということ
保険は「安心感」を購入する手段とよく言われます。ある意味、保険は宝くじの逆であり、万が一の不幸が起きたときにお金が受け取れる仕組みです。しかし、私は保険に頼るよりも、健康維持のために運動や予防医療にお金を使う方が重要だと考えています。
確かに、万が一の事態に備えて家族や自分の生活を守るために保険に加入することは必要です。しかし、その「安心感」に支払っているコストが本当に妥当なのかを、改めて考えることが重要だと気づきました。
私が保険を見直し始めたのは、家計を見直したことがきっかけでした。積立型の生命保険や医療保険、自動車保険など、多くの保険に加入していたのですが、その保険料が家計に大きな負担をかけていることに気づいたのです。「安心」を買うために支払う費用が、結果的に生活の自由を奪ってしまっているのではないかと感じ、見直しを決意しました。
不必要な保険に気づく
まず最初に解約を検討したのは積立型の生命保険です。これは「将来のための貯蓄」と「保障」を兼ね備えた商品ですが、保険料が高く、積み立てとしてもあまり効率的ではありませんでした。運用利回りが低いため、そのお金を別の形で運用すれば、より柔軟で効率的に資産を形成できると考えました。
そのため、私は積立型生命保険を解約し、シンプルな掛け捨て型の生命保険に切り替えました。掛け捨て型死亡保険でも、保険会社の取り分は40〜80%くらいあるということを知っておくべきです。これは保険商品の仕組みによるもので、必ずしも保険料の全額が保障のために使われているわけではありません。解約によって浮いたお金は投資信託など、より高い利回りが期待できる運用先に回すことにしたのです。この決断により、保障を確保しながらも、貯蓄を効率よく増やすことができました。
解約するかどうか悩んだ保険
死亡保険の見直し
死亡保険についても見直しを行いました。以前、ソニーの変額保険に加入していましたが、子どもが生まれたことをきっかけに保険を見直しました。それでも死亡保険金は少なく、追加で加入しなければならない状況だったため、変額保険を解約し、収入保障保険へ切り替えることにしました。この決断により、家族の将来に対する保障をより安定的に確保することができました。
車両保険の見直し
車を所有している場合、多くの人が加入するのが車両保険です。私も新車を購入した際には車両保険に加入していました。しかし、車を中古車に買い替えたタイミングで、この保険が本当に必要なのかを考え直しました。
中古車の価値は新車に比べて低く、万が一の事故で修理するコストも下がります。そのため、高額な保険料を支払い続ける意味があるのか疑問に感じたのです。結局、車両保険を解約し、万が一の場合は自費で修理することに決めました。これにより、毎月の固定費が大幅に削減され、そのお金を家族のレジャーや教育費に充てることができました。
医療保険の見直し
医療保険も見直しが必要な保険の一つです。日本には公的な医療保険制度があり、高額医療費制度も整っています。このため、すべての医療保険が必要というわけではありません。
私も一度は複数の医療保険に加入していましたが、公的制度の充実度を理解することで、過剰な保険は必要ないと判断しました。結果として、掛け捨て型の医療保険にのみ加入し、掛け捨て型医療保険でも同様に、保険料の一部は保険会社の取り分となるため、その費用対効果を理解した上で必要以上に保険料を支払うことを避けることができました。この決断によって家計の負担が減り、家族の生活がより豊かなものになりました。
保険の解約を考えるときに大切なこと
保険を解約するかどうかを考える際には、以下のことを意識するとよいでしょう。
- 現在の状況を見直す:家族構成や経済状況が変わったときは、保険も見直すべきです。必要だった保障が不要になることもあります。
- 公的制度の活用:日本の公的医療制度や高額医療費制度を理解し、利用できるものは活用しましょう。これにより、民間保険への依存度を減らすことができます。
- 費用対効果を考える:保険料に見合った価値があるかどうか、冷静に判断しましょう。高額な保険料を支払い続けることで、家計に無理が生じていないか確認することが重要です。
- ライフステージに合った保障を選ぶ:ライフステージの変化に応じて必要な保障は変わります。その変化に応じて保険も柔軟に見直しましょう。
まとめ
保険は私たちに安心感を与えてくれる存在ですが、その「安心感」に支払うコストが本当に価値のあるものなのか見直すことが必要です。私たち家族はさまざまな保険を解約し、家計に余裕を持たせることで、生活の質を向上させることができました。
「この保険、解約してもいいですか?」と悩んだときには、まず自身のライフスタイルと公的制度、保険の費用対効果をじっくり見つめ直すことが大切です。家族で話し合いながら最適な選択をすることで、本当に必要な保障を選び、不要な保険料を他の目的に活用できるようになるでしょう。
保険はただ加入すればいいというものではなく、自分たちのライフステージや家計に合った選択をすることで、真の安心を手に入れることができるのです。
おまけトーク
保険見直してて思ったんですけど、保険料って意外と手数料が高いんですよね😅
積立型の保険とか、毎月ちゃんと払ってるつもりだったのに、実際は結構な割合が保険会社の取り分に回ってるって知ってビックリ!💦
もっと早く気づいていれば、違う選択肢を考えてたかも…って、ちょっと後悔してます😂
やっぱり保険選びって難しいけど、自分たちに本当に必要なものを見極めるのが大事だなーって実感しました!
んじゃ、またねー!