住宅ローンは、家族全体の生活に大きく影響を与える重要な選択です。私たち夫婦は慎重に話し合い、家計の安定と将来の安心を両立させるために3つのルールを設定しました。このルールに基づいて計画を進めた結果、理想の住まいを手に入れることができました。
家を購入する際、多くの人が直面するのが、ローン返済の負担や計画性の確保です。特に、変動金利や収入の変動を見据えた計画を立てることは、家計の安定にとって欠かせない要素です。本記事では、私たちが設定した3つのルールとそれをどのように実践したか、また課題にどう対応したかをご紹介します。具体的なエピソードや工夫を通じて、住宅ローン計画のヒントをお届けします。
夫婦で決めた3つのルール
- 返済額は手取りの3割以下に抑える
- ボーナス払いはしない
- 定年前に完済する
1. 返済額は手取りの30%以下に抑える
夫婦で話し合った結果、返済額は収入が減少した状態の手取り収入の30%以下に抑えることを最優先としました。特に、将来的に子どもが2人になる予定があり、育児休暇や時短勤務による収入減少を想定して、現実的な計画を立てました。収入が減少した状態でも無理のない返済を維持できるようにすることで、家計の負担を軽減しています。
一方で、夫婦でフル勤務の場合は返済額を手取りの20%前後に抑えられる計算となり、さらなる家計の余裕が生まれます。この柔軟なアプローチが、将来の不安を減らし、安定した生活基盤を築くために役立っています。
月の収入 | 30%の金額 |
---|---|
30万円 | 9万円 |
35万円 | 10万5千円 |
40万円 | 12万円 |
45万円 | 13万5千円 |
50万円 | 15万円 |
もし返済額が30%以内に収まらない場合は、頭金を入れるか、より安い物件を探すという選択肢を持つことも重要です。私たち夫婦の場合は話し合いの末、頭金を増やすことでこの課題を解決しました。
さらに、変動金利で住宅ローンの返済額が上昇した場合には、繰り上げ返済を行い、返済額を再び30%以下に抑える予定です。繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。
- 期間短縮型:返済期間を短縮することで、総返済額を大幅に削減できるのが特徴です。この方法では、元金を一気に減らすため、その後に発生する金利を抑える効果が高いです。特に、将来的な収入に余裕があり、早めにローンを完済したい場合に適しています。
- 返済額軽減型:月々の返済額を減らすことを目的とした方法です。家計に余裕を持たせたい場合や、金利上昇で負担が増える際に適しています。この方法では、生活費や他の支出を圧迫せずに安定した返済計画を維持できます。
期間短縮型は金利負担を減らす効果が大きい一方で、返済額軽減型は月々の負担を直接軽減できます。私たち夫婦は、金利上昇時にも家計の安定を優先するため、返済額軽減型の繰り上げ返済を選び、返済額を抑える計画を立てています。さらに、シミュレーションツールを活用して、返済額の具体的な目安や計画を明確化しています。
2. ボーナス払いはしない
住宅ローンの支払いをボーナスに依存しないことも重要なルールの一つでした。会社のボーナスは減額されるリスクがあるため、月々の返済に限定することで、安定した返済計画を確立しました。この選択は、将来的な収入の変動にも柔軟に対応できる点で非常に有効でした。
また、ボーナス払いを選ばない理由の一つに、収入が少ない時期でも住宅ローンの支払いを一定に保ちたいという考えがあります。収入の少ない時期に合わせて支払い金額を設定することが、安全で安定した家計管理につながると考えました。
さらに、ボーナスは想定外の支出に備えるための貯蓄として活用しています。急な出費や予期せぬ状況にも対応できるよう、一定額を確保することで家計の安定を図っています。
また、ボーナス払いを選択すると、35年ローンで420回の支払いに加え、ボーナス払いの約70回分が追加されるため、返済計画が複雑化し支払いの難易度が上がるリスクがあります。これを避けるためにも、ボーナス払いを選ばずにシンプルで安定した返済計画を維持することを優先しました。
3. 定年前に完済する
老後の生活を圧迫しないよう、65歳までにローンを完済できる期間で契約を結びました。このルールにより、老後資金を計画的に準備できるだけでなく、精神的な安心感も得ることができました。
住宅ローンには40年払いという選択肢もあります。30歳でローンを借りた場合、40年払いの場合は70歳まで支払いが続く計算になります。もちろん70歳まで働く可能性もゼロではありませんが、一般的な65歳定年を想定し、それまでに完済する方が安全だと判断しました。
さらに、妻が年上であるため、子どもが巣立った後に期間短縮型の繰り上げ返済を行い、65歳までに確実に完済する予定です。この計画により、老後の負担を軽減しつつ、安定した生活を送るための準備を進めています。
また、完済後には家計に新たな余裕が生まれ、その資金を老後の楽しみや子どもたちのサポートに充てることができると期待しています。
範囲を超えた家の購入と調整
しかし、実際に購入した家は、夫婦で決めたルールの範囲を超える価格でした。この状況に直面し、私たちは頭金を増やすという選択をしました。貯蓄を活用し、必要な額を頭金に充てることで、結果的にルールの範囲内に収めることができました。この決断により、家計への負担を最小限に抑えながらも、理想の住まいを手に入れることができたのです。
私たちのこだわりは土地の選択でした。交通の便が良く、学校も近くにあることで家族の生活が快適になる場所を選びました。想定以上の価格の家でしたが、このような立地条件を優先した結果、満足のいく選択ができたと感じています。
購入後は毎月の支出を見直し、固定費の削減や生活費の効率化を進めることで、家計にさらなる余裕を生み出しました。このような柔軟な対応が、長期的な安定につながると感じています。
まとめ
住宅ローンを計画する際には、収入や将来の生活を見据えた具体的なルール作りが重要です。私たち夫婦は、返済額を手取りの30%以下に抑え、ボーナス払いを避け、定年前に完済することを目指して計画を立てました。
これらのルールに従うことで、家計の安定を保ちながら理想の住まいを手に入れることができました。また、金利上昇や収入変動といったリスクにも柔軟に対応するための仕組みを構築しています。
これから住宅ローンを検討する方にとって、これらの経験が少しでも参考になれば幸いです。家族の未来を守るために、しっかりと計画を立てることが大切だと感じています。さらに、購入後の支出管理や繰り上げ返済の選択肢も視野に入れ、長期的な視点で家計を考えることが重要です。
おまけトーク
ここまでしっかり考えて計画を立てたけど、正直、金利上昇にはやっぱり不安を感じています😥
もしかすると、思ったよりも自分たちのリスク許容度が低いのかもしれません。
でも、それに気づいたからこそ、繰り上げ返済や家計の見直しでできる限り対策をしています。
やっぱり計画を立てることって大事ですね!
んじゃ、またねー!